宝積寺に行ってきました。最寄り駅はJR山崎駅、サントリーウイスキー工場の 近くで、天王山の登り口になります。古いお寺で、大黒天を祠ってあるとか、秀吉が腰を下した石があるとか、木の古いお面があるとか、いろいろと面白いところです。
寺伝によると、奈良時代に聖武天皇が像行基(ぎょうき)に命じて建立したといわれる古寺です。境内は広く、山門から一直線にのびる参道の右側には桃山時代の建築で重文の三重塔、さらに進むと本瓦葺きの堂々とした本堂があります。寺宝も多く、特に仏像彫刻に見るべきものがあり、本尊十一面観音像、金剛力士像、閻魔王座像、倶生神坐像、暗黒童子坐像(あんこくどうじ)、司録坐像(しろく)、司命坐像(しみょう)が重文に指定されています。
また、本堂横にある小槌の宮には大黒天が祠(まつ)られ、打出の小槌によって福徳がさづけてもらえる祈祷が行われ、現世利益を願う人々でにぎわっています。年間行事にも見るべきものが多く、節分祭や鬼くすべなど興味深いものがあります。 (2003年2月)<案内板から>