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イスの写真

退職して家でいる時間が多くなり、まず最初に困ったことは、 居場所である。カミサンの「亭主元気で留守がいい」は名言である。 書斎が無い爺の居場所と言えば、テレビ前のソファー、食卓、そして 和室になる。

テレビ前は、義母の指定席になっている。追い出すのは気の毒だ。 次は食卓、 やはりここは、健康上よろしくない。つい、茶のみ爺になりそうだ。 次は、和室、ここで正座することは、拷問に等しい。どうしても 寝転んでしまう。 ここも寝たきり老人のようで長居は無用だ。

それで、時間潰しを兼ねて、爺専用の椅子を作ることにした。 失業保険で生活している身分である。材料は、できるだけ有り合わせ のものを使い、最低限の材料だけを買うことにした。

材料費は1200円、製作時間は1日。 自分の身長に合わせて 作ったために、座り心地は、まずまず合格。 頑丈さがとりえの 椅子が出来上がった。 これでパソコン前でインターネットを楽しむ ことができるようになった。

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この椅子は、引越しを機会に燃えるゴミに出されて昇天していった。