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ヘッドランプの写真 冒険家河野兵市さんは、1997年 5月、60日間かけて日本人で初めて単独徒歩で北極点に到達しました。その冒険に小生が作ったヘッドランプが使われました。零下40度という自分では経験したことの無い環境で使うためのランプ作りでいろいろ勉強になりました。

零下40度にもなると、我々が日常使っている電気コードはポキ、ポキと折れてしまうそうです。また、電池も温度が低いため電圧があがりません。材料はアラスカから取り寄せたり、アメリカ軍が使うような特殊なリチューム電池を使って河野さん用のヘッドランプを作りました。自分が作ったものが冒険家を支え北極点まで行ったといういい思い出になりました。

上の写真は、テントの中で使うためのヘッドランプで、電池の消耗を極力少なくし、軽くしてあります。

しかし、河野さんは、2001年4月に北極点から日本に向かって歩くという冒険に挑戦しましたが、途中で事故に遇い亡くなられました。この冒険にも、小生が作ったヘッドランプやバッテリーボックスが使われており、河野さんを失ったのは小生にとっても辛い思い出になってしまいました。河野さんのご冥福をお祈りします。


著書の表紙 北極点到達成功を記念して出版された著書
「北極点はブルースカイ」
愛媛新聞出版
ISBN4-900248-42-8


河野さんが小生に残してくれた直筆のサイン


著書の中でランプのことにも触れていただいています。