皆さんは、割算の九九というものをご存知ですか。現在は、紙と鉛筆で割算をすることは少なくなり電卓を使いますが、昔はソロバンを使いました。筆記算で割算をする時にも掛け算の九九を使います。
しかし、昭和30年頃までは、ソロバンで割算をする時には割算の九九と言うものを使いました。五つ玉ソロバンから四つ玉ソロバンへの移り変わりとともに割算の九九は使われなくなりました。
ソロバンで割算をする時には、割算の九九を使った方が計算が早いと教わりました。 インド人は数学に強いと言われています。うる覚えですが、その理由としてインドでは2桁掛ける2桁の九九を使っている聞きました。日本にも昔は割算の九九と言う優れたものがあり、市民に定着していました。日本人も頑張ってほしいものです。
しかし、その優れた文化遺産も現在では知っている人は、恐らく殆どおられないように思います。私は、50数年前、ソノバンの習い始めにソロバン塾の先生から少し習いました。でも、使いこなすには時間が掛かるため、実際には使いませんでした。
3年前に定年退職をした時に、机の引き出しの奥からソロバンが出てきました。昔を懐かしんでソロバンを手にしましたが、すっかり割算の九九の用い方を忘れていることに気が付きました。インターネットで調べてみましたが、情報は殆どありませんでした。これは推測ですが年齢が80歳、90歳の老人でも知っている人は少ないように思います。
還暦が過ぎボケの自覚症状が出始めましたので、これではイカンと記憶の掘り起こしを行ってみました。九九の使い方に誤りや我流のところがあるかも知れませんがご容赦下さい。よりボケが進まないようにデジタル化メモ(Web)にしておくことにしました。(2005年1月)
●割算の九九の具体例