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●あとがき

以前は、割算の九九そのものは記録として残してあったものから、それを どのように使ったかの記憶を戻すことであった。正直なところ手こずった。 しかし、得るものも多くあった。

いつもながら昔の人の知恵には感服させられる。九九は、漢字を実に上手に使っていた。
「1÷2」の九九は「二一天作の五」であるが、一の上に五を作る、ということは直ぐ分かる。
「1÷7」の九九は「七一下加の三」であるが、これの意味するところは「一の下の桁に三を加える」である。 表意文字を持っている日本人ならこそ出来たものである。

更に、九九の文法と言うべきか構成は単純であり覚えやすい、。左から、割る数、 割られ数、商、余りと並んでいる。今回のように、忘れた九九も構成を考えると 九九も少しづつ思い返すことができた。

電卓やコンピュータなどの情報化技術の進展で廃れたソロバンとその九九であるが、 その文化遺産を皮肉にも情報化技術の一端を使って記録として残す作業を やりながら感慨深いものがあった。少し前まであれば、ノートに残すことが精一杯で あったと思うが、今回は、ウエブページとして多くの方に見ていただける仕組みが が出来たことに自己満足している。

ソロバンでは、現役になることはできないが、ソロバンに纏わる知恵を材料にして 情報化技術使えたことは嬉しい。出来るだけ長く情報化社会に振り落とされないよう、ボケ防止に努力をしたいと考えている。2005年 1月11日


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